今、巷で評判の健康食品が「ヒアルロン酸」ですね。「ヒアルロン酸」には1gで何と6リットルもの保湿・保水能力があり、お肌の潤いを維持するほか、関節のクッション材となって関節炎・関節痛を和らげる効果があるといわれています。このサイトでは、これからヒアルロン酸の購入を検討されている方に、ヒアルロン酸選びのポイントと、最新のランキングをご提供しております。参考になさってください。
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ヒアルロン酸は人間の体内にある成分ですが、驚くべきなのはその高い保水能力で、ヒアルロン酸1グラムで6リットルもの水と結びつく機能を持っています。そのため体内では、肌にあれば肌と弾力を維持し、関節にあれば潤滑油+クッションとして、曲げ伸ばしをスムーズにさせる働きをしています。
そうした機能性が注目され、美容や健康目的で多用されているわけですね。
このコラムでは、そのヒアルロン酸の働きの中でも「美肌効果」に着目して、ヒアルロン酸と美肌の関係を科学的見地から解説していきたいと思います。
さて、前回のコラムでは肌の保水する仕組みについてご説明しました。
>>>水を逃さない肌の仕組み
もうひとつ水分バリア機能に重要なものが角化の過程で作られます。細胞間脂質です。
ラメラ穎粒という脂質で満たされた層状の小体が、角層に移行する直前に脂質を細胞間に放出してシート状に広がり、ヒアルロン酸と共に細胞間脂質を形成します。
この細胞間脂質は主にセラミド、コレステロールとそのエステルで構成され、水分の蒸散やNMF成分のアミノ酸の流出を防ぎます。しかもこの細胞間脂質の集まった構造が大切で、その親水基同士、疎水基同士が集まって層状となったラメラ構造を作っています。この構造だと水は通り抜けできません。
この大切なラメラ構造を作るには「コーニファイドエンベロープ(CE)」という角層細胞を包む膜の成熟が必要です。CEが成熟するとタンパク質の膜に脂質が修飾され、その上に細胞間脂質の親油部分が吸着して綺麗にラメラ構造に配向します。
CEが未熟だと細胞開脂質の足場が整わず、ラメラ構造ができません。
CEの成熟度は細胞を染色すれば分かります。未成熟なCEではバリア機能が低下することが分かっており、それを改善するためにヒアルロン酸などが配合された化粧品もあります。
このようにNMF、細胞間脂質、皮脂などでしっかりと水が体外にでないようにできていますが、そのどれかの条件が満たされていないと、水分は外に出てしまいます。
また、バリア機能がなくなってくると、外から異物が侵入しやすくなってきます。バリア機構は角層だけではなく穎粒層でもタイトジャンクションというバリアがあり、水やイオンが外に出て行くことやアレルゲンなどが侵入するのを防いでいます。
さて、角層には水がありますが、この水には角層成分と結合している結合水が存在し、角層の柔軟性を保っています。正常では約30%程度で、それ以上に水が多い状態では自由水が多くなり、タンパク分解酵素も働いて角層の構造が破壊されてふやけた状態になるといわれています。
皮膚に適度な保湿が保たれないと、ひび割れ、かゆみや痛み、刺激に弱いといったさまざまな皮膚症状がでてきます。乾燥すると炎症を起こすインターロイキン−1αが表皮最上層に溜まるために、少しの刺激でも炎症を起こしやすくなり、また、乾燥下ではヒアルロン酸が減少しランゲルハンス細胞が増加して刺激に敏感になるからです。
乾燥がますます増える現代生活に皮膚の保湿は大切です。
このように大切な皮膚を保湿し、張りと弾力を与えて、より健康的な状態に維持してくれるのがヒアルロン酸です。ヒアルロン酸にはそのものに高い保水能力があるからですね。
ただこのヒアルロン酸は、幼少期をピークにして徐々に減少していってしまいます。健康や美容に意識が高い人が積極的にヒアルロン酸を補充しようとするのにはこうした背景があります。
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